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参列するひとが気を付けたいタキシードの着こなし方

2017.04.17

タキシード

参列するひとが気を付けたいタキシードの着こなし方

タキシードとは

タキシードの発祥はヨーロッパで生まれたもの、アメリカで生まれたもので異なる2つのエピソードがあります。どちらも燕尾服の裾を切り落とし、ジャケット仕立てになっているという共通点があります。ヨーロッパ・アメリカの発祥の違いを見てみましょう。

ヨーロッパで誕生したタキシード

1870年代、ヨーロッパでスモーキング・ジャケットという服が流行しました。これが、燕尾服の裾をカットしたジャケット、襟はショール・カラー、袖口は折り返しのデザインになっており、キルティングの拝絹が施されたものです。本来、このジャケットは英国の紳士が部屋の中で煙草を吸うなどしてくつろぐために着るものとして作られたもの。それが後々、高級賭博場などで、上流階級の間でも着られるようになり、「ラ・スモーキング(喫煙服)」と言う名で親しまれ、認知されるようになっていきます。

アメリカで誕生したタキシード

1886年10月10日、アメリカ・ニューヨーク州のオレンジ・カウンティにある「タキシード・パーク」で、第1回「タキシード・クラブ」が開催されました。「タキシード・クラブ」は、アメリカのタバコ王であるピエール・ロリラード4世が主催する、上流階級の社交会。第1回開催の際、ピエール・ロリラード4世の息子グリズウォールド・ロリラード氏は、燕尾服の裾をバッサリと切り落とした真紅のジャケットに、側章付きの黒いパンツを合わせた姿で登場しました。大胆に裾口をカットした斬新な姿が話題となり、1890年代ニューヨークを中心に流行しました。

タキシードと言う呼び方は、アメリカの「タキシード・パーク」にからきていると言われています。タキシードという言葉自体は、インディアン族の言葉「タクシット(Tuxsit)」から派生した言葉、「丸い足を持つ動物」つまり、狼や熊を指します。そのため、ニューヨーク市から40マイルほど離れた自然豊かなタキシード・パークは、狼や熊の生息地であったのではないかと考えられています。

タキシードを着る場面/シチュエーションについて

タキシードは本来夜の装いとして着用されますが、華やかなパーティの場合は昼間から着用できます。
個性を表現したい方はタキシードを着るひともいます。ただ、フォーマルで着る場合やドレスコードがある場合はルールに沿って着るのがマナーなので守るようにしたいですね。主にタキシードを着る場面は下記のようなパーティやディナーショーが多く、また会社の表彰式で登壇される方が着ることもあります。

  • 結婚式(午後式の列席)
  • 会社の表彰式
  • イベント付きパーティ
  • コンサート
  • ディナーショー

タキシードのジャケットの種類

タキシードとスーツの大きな違いの一つが拝絹と呼ばれる襟もとのパーツ。拝絹にはシルクやキュプラ、ポリエステルなど光沢素材が使用されています。スーツではジャケットと同じ素材を使用しているので、タキシードとの見分けはここを見ればすぐにわかります。

ショール・カラーとピークド・ラペル

拝絹の種類も2つのデザインがあり、「ショール・カラー」と「ピークド・ラペル」の2つがあり、タキシードが発祥したヨーロッパやアメリカなど、地域により分かれます。アメリカでは「ショール・カラー」が多く着られており、一方イギリスやヨーロッパでは、「ピークド・ラペル」が着られることが多いです。ヨーロッパでは公式の燕尾服に準ずるウェアとしてタキシードが着られていました。発祥の部分でも述べましたが、タキシードは燕尾服を原型としているので「ピークド・ラペル」になっているんですね。

ブラックが基本色

タキシードの色はドレスコードにもよりますが、もし結婚式で着用するならブラックもしくはネイビーで行かれるのをおすすめします。グレーや白のタキシードなどは新郎の衣装と被ることもあるので避けたいところ、結婚式ではなくパーティなどであれば個性を出して明るい色のタキシードを着用しても問題はありません。会場や催しの内容、招待客の種類に合わせて適切な色を選ぶようにしましょう。

着丈はお尻が隠れるのが一般的

フォーマルのルールではお尻を隠すようにするのが一般的。タキシードとスーツ/ジャケパンの大きな違いのひとつには「上着の着丈」もあります。スーツやジャケパンなどではお尻が半分くらい出るように作られていることが多いですが、タキシードはお尻が隠れるくらいの着丈が正しい着こなしと言われています。

ポケットフラップ

フラップというのはジャケットのポケットについている蓋のこと。この蓋は土ホコリがポケットの中に入らないように開発されたパーツです。スーツは一般階級の人のために作られた衣装なので、普段ゴミがポケットに入る環境にありましたが、タキシードを着る貴族や上流階級の人はパーティなどで着るのがメインの用途、そのためホコリやごみがポケットに入らない前提で作れられています。結婚式もホコリが入る環境ではないのでタキシードにフラップは不要なんですね。

ジャケットの後ろにベントは入れない

ベントはジャケットの後ろについている切れ目。この切れ目はサイドに入っていたり(サイドベント)、センターに入っていたりします(センターベント)。ベントは乗馬をしたり、座ったり立ったりの動作をするの際の快適さのために作られたもの。結婚式などではタキシードを着て乗馬や激しく動くことはありません。だからタキシードにベントは必要ありません。

タキシードのシャツ

タキシードで着るシャツは白無地のウイングカラー、プリーツ付きが一般的。袖はカフスをつけるためシングルカフスかダブルカフス。また、タキシードでは前立ての釦を見せないマナーもあるので、比翼仕様またはスタッド釦仕様のシャツを着用します。襟はウイングカラーと呼ばれる、先端が少し前に折れているデザインが最もフォーマルで、正装として相応しいとされています。タキシードを着て、実際に見える部分は胸元周りだけですが、プリーツがあるだけでドレッシーな雰囲気が出せるのでパーティなどでタキシードを着る際には、是非着たいですね。ウィングカラーシャツについてはこちらにも載っているので見てください。

タキシードはボウタイ(蝶ネクタイ)が必須

蝶ネクタイは1860 年代に乗馬をする際のネクタイとして使用されていました。元々、乗馬時にはストックタイという帯の幅が広いネクタイを使用していましたが、それを蝶結びにしたのが蝶ネクタイの発祥と言われています。そこから徐々に現在の蝶ネクタイの形に変化してきました。蝶ネクタイの結び目のスタイルも主に2種類あるので覚えておきましょう。好みやパーティの雰囲気、気分に合わせて選びましょう!

ポインテッド:結びの輪の部分が剣先のように尖ったタイ。アメリカで多く見られるスタイルです。
スクエアエンド:結びの輪の部分が四角になったタイ。幅が2~3cmと狭いのも特長です。イギリスで多く見られます。

タキシードのパンツは側章がアクセントに

側章は、フォーマルのパンツの両脇にある飾りのラインのことです。側章が誕生したのは18世紀末から19世紀頃に生まれたと言われていて、ナポレオンの軍の軍服のズボンに採用されのが起源とされています。ナポレオンが兵の種類分けのために軍服に側章が採用されたと言われています。日本ではタキシードに1本あるのが一般的とされています。英語では、サイドストライプと呼ばれることも。
側章の作り方は、ジャケットの拝絹地を細長く切って、両端を追って縫い付けます。日本では拝絹地に朱子目を使うため、パンツも揃えるのが好まれます。一方、側章用のテープも存在しており、縁の処理などがされていることからもテープを使う場合も多いです。

タキシードではベルトの代わりにサスペンダー

タキシードではウエストにカマーバンドをつけるので、通常のベルトだとかさばってしまいカマーバンドが崩れたりシルエットが崩れたりします。
そのためフォーマルでは、ベルトは通さずにサスペンダーを使用します。サスペンダーを使うことで、ウエスト回りをすっきりさせ、パンツのラインを美しく見せることができるんですね。

サスペンダーは18世紀頃のフランスで生まれました。当時のパンツは股上がとても深くて、ウエスト部分が胸の高さまでありました。そのため胸元でベルトを締めるのは非合理的だったので誕生したのがサスペンダーです。発明以降、実用性が高く労働者を中心に人気になりました。その後、ナポレオンが注目したことでサスペンダーが一気に世の中に広まりました。

サスペンダーは一般にはバンドは黒や茶色などの落ち着いた色が基本。ビジネススーツやタキシード、弔事で着用する場合は「無地の黒」が無難だと思います。また、ディレクターズスーツやモーニングコートには「白黒の縞柄」、燕尾服には「無地の白」と決まっています。金具は銀や金、黒が多いですが、最近では金具だけ色違いのものやデザイン柄のものなども数多くあります。使うシーンや衣装の種類で使い分けるようにしましょう。

タキシードではカマーバンドをつける

タキシードといえばショール・カラーにカマーバンドという姿を思い浮かべる方も多いほど認知の高いパーツです。カマーバンド着用の際にはベルトは用いず、必ずサスペンダーを使用します。理由は腰回りをキレイに、ウエストを格好良く見せる為である。ヒダは上向き(指が、上から折込んだヒダの間に入る)、ヘソの位置にズボンの上から巻いて、留金を掛けるようにする。

また、カマーバンドは、ひだが上を向くように巻くのが正式です。パーティで財布やバッグを持ち歩くのは不格好であるのと同時に、元々カマーバンドは貴重品を入れるために誕生したもので、ひだをポケット代わりにし、オペラやパーティに行く時にはそこにチケットを挟んだり、お札を挟んだりしていました。

カマーバンドの発祥はキャラバン

カマーバンドは、ラクダに乗り砂漠を渡る商人達が腰に巻いた帯状の布だと言われています。当時、商人達は腰に巻いた布の中に財産を入れていました。この布はウルドゥー語で「腰」を意味する「kammer」と呼ばれ、やがてシルクロードを渡り、中近東~東欧諸国の民族衣装となっていきました。この「kammer」は中近東~東欧諸国の民族衣装の一つとして今でも使われています。

カマーバンドはインドの暑さで生まれた

19世紀の後半、タキシードの中にベストを着るスタイルが主流でした。しかし、当時イギリス領だったインドに駐留中のイギリス将校たちは、年間を通して暑いインドの気候に耐えかね、インド人が使用していた幅の広い帯をベストの代わりに着用しました。これがカマーバンドの発祥と言われています。そして、現在の「Cummerbund」として定着していきました。

タキシード着用時の靴はオペラパンプスが一番フォーマル

タキシードの足元にはオペラパンプスを合わせましょう。オペラパンプスは、オペラや舞踏会の際に履く靴。リボン飾りなどもついているので一見女性の靴のようだが、燕尾服やタキシードといった夜の宴の際には最もフォーマルなルームシューズです。もとから光沢を保てるエナメル革を使用しているため、女性の大切なドレスやシューズを靴墨で汚さない配慮から生まれました。 靴下は黒色の上質で薄手の絹もしくは、綿のものを着用するのがベストですね。

エナメル素材のストレートチップでも十分

エナメルはパテントレザーと呼ばれ形もビジネスシューズに近く、ウェディングではよく履かれているのはこのエナメルシューズです。また、カーフのストレートチップでも問題はありません。カーフは牛革のことで一般的なビジネスシューズにも使われているもの。主役の新郎が厳格な式場や、リッツカールトンなどのホテルでの結婚式で履くのを許されているのは、ストレートチップだけです。ただ、足の甲に当たる部分は内羽根式にしましょう。

ポケットチーフで胸元に個性を出しましょう

ポケットチーフでタキシードの個性を出しましょう。素材はシルクがベストで、白やグレーが一般的ですね。チーフの挿し方複数あります。こちらは別のページで動画にて紹介したいと思います。

アイビー・フォールド:ふっくらさせ、丸くたたみます。
クラッシュド・スタイル:チーフのへりを上にして、無造作に入れたスタイル。
ティービー・フォールド:四角に折ったものを入れたシンプルなスタイル。